廃棄物工学のパイオニアとして活動してきた永年の経験に基づいて、廃棄物マネジメント分野で社会に貢献することを目的に「廃棄物工学研究所」を平成19年4月に設立いたしました。これは、岡山大学21世紀COEプログラムの「廃棄物マネジメントに関する教育研究の世界的拠点作り」の成果を継承発展させるための大学発ベンチャー企業です。
廃棄物分野での幅広い人脈から、多数のエキスパートを組織して、廃棄物問題の解決に役立つ技術指導・環境教育・調査・研究・計画・対策立案・国際情報収集発信などを、学術・技術面で高レベルにて行うことを目指します。
廃棄物の3Rの推進,適正処理の確保、資源循環のアジア地域への広がりや廃棄物マネジメントに関する国際協力の重要性がますます増大する中で、アジア太平洋廃棄物専門家会議や廃棄物学会などの場を通して、国際的活動を行います。
誕生したばかりの未熟な会社ではありますが、国や地方自治体、民間企業から既に多くの引き合いをいただいています。廃棄物分野の3K(教育、研究、国際貢献)に力を入れ、国内外の期待にこたえるべく全力を尽くしてまいりますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
1970年米国ノースウェスタン大学大学院博士課程環境衛生工学専攻修了。同年Ph.D(工学博士)取得。ウェインステイト大学助教授、国立公衆衛生院廃棄物工学部長、岡山大学環境理工学部教授、岡山大学大学院環境学研究科教授を経て、現在は鳥取環境大学教授、岡山大学名誉教授、国立公衆衛生院名誉教授。
岡山大学21世紀COEプログラム「循環型社会への戦略的廃棄物マネジメント」拠点リーダー、第6代廃棄物学会会長を歴任し、現在は、環境省中央環境審議会廃棄物リサイクル部会長、医療廃棄物研究会会長、岡山県循環資源利用促進研究会会長、岡山市エコ技術研究会会長など。
2004年環境大臣より環境保全功労者賞、2006年環境おかやま大賞受賞。
専門は「廃棄物工学」、具体的には、廃棄物処理計画、収集運搬計画、焼却処理とダイオキシン対策、最終処分場の改善、医療廃棄物マネジメント、リスクマネジメント等。
著書「新廃棄物学入門(2005)」、「医療廃棄物白書2007」、「循環型社会への処方箋(2007)」、「循環型社会評価手法の基礎知識(2007)」、「戦略的廃棄物マネジメント〜循環型社会への挑戦〜(2008)」他多数。
現在、日経エコロミーにてコラム「ゴミ対策が地球を救う」を執筆中。